1、あなたはどの能力が足りない? 練習問題を解いて弱点分析!
こんにちは。ここでは、高校生が漢文を読むことができない理由について、考えられる可能性をまとめています。まずは、下の問題を解いてみて、自分にどのような能力が足りていないのか、分析しましょう!
2、問題ごとに必要な能力とは?
問1を間違う
→1、書き下しができない
漢文は、書き下し→現代語訳という工程を踏むのがセオリーです。書き下しができないと話になりません。
まずは、レ点や一二点、上下点の返り方や再読文字を徹底して覚えましょう。
→漢文 返り点の練習問題 無料プリント・クイズ(中学生・高校生向け)
→書き下す際、ひらがなに直す漢字(助詞・助動詞)とスルーする漢字(置き字)を知ろう!
→7(9)つの再読文字をマスターしよう!当(応)・須・宜・将(且)・未・盍・猶
問2・問3を間違う
→2、熟語力が低い
漢文は、現代日本語と同じく漢字を使っています。しかし、使い方がやや異なっていることが多いです。(例:衆(おお)し・少(わか)し)
これに対応するためには、我々が知っている熟語から類推する必要があります。(例:衆(おお)し→大「衆」の「衆」・少(わか)し→「幼少」の「少」)
→熟語から漢文に登場する一語の意味を推測する力=熟語力を身に着けよう!
→漢文読解において重要な熟語 一覧(80コ)を抑えて得点力アップ!
問4を間違う
→3、補足力が低い
漢文は、主語や目的語はもちろん、内容を理解するためにあったほうがよい情報を大きく省略します。
従って、現代語訳する際は、その省略を文脈によって補う必要があります。(というか、漢文の多くは補わないと意味が分かりません。)
→漢文で現代語訳する際は補足をしよう! ―主語と目的語の省略と補足
→ストーリーがある漢文の場合は、積極的に過去のニュアンスを補足しよう!
問5を間違う
→4、背景知識を知らない
漢文は、昔の中国人や日本人が書いたものです。当然、彼らの常識と我々の常識は違っており、そのズレを解消しないと内容を理解できないことが多いです。
→漢文読解に必要な背景知識が身に付き得点力アップに繋がる おすすめマンガ 4選
→共通テスト(旧センター)漢文 背景知識から見た出題の傾向と対策
→漢文における「理想の君主(リーダー)」とは?3つの条件を理解しよう!
(その他)
5、読解テクニックを身につけていない
本来、漢文を読解するのは難しいです。従って、出題者は様々なヒントを出してくれています。それを活かすことができれば、圧倒的に問題が解きやすくなります。
→テスト・受験に使えて得点がアップするテクニックまとめ 3選
6、文法知識を定着させていないから
漢文を読解する上で、特に重要な語句や句法は「文法知識」と呼ばれ、テストで問われることが多く、しっかりと抑えておく必要があります。
具体的には、否定(二重否定・部分否定)や疑問・反語・詠嘆、使役・受身・仮定・抑揚といったものが挙げられます。
7、重要な単語or漢字の意味や読み方を知らないから
漢文には、ある程度知っておくことが前提の単語があります。それを知らなければ、内容が全く分からないことはよくあります。また、現代日本語とは異なる漢字の用法や意味が存在します。古文よりは少ないので、集中して抑えましょう!
→漢文における「読めない」「意味が分からない」となりがちな漢字一覧 100コ(名詞以外篇・受験対策)
