熟語力を高めて漢文を読めるようになろう! 熟語の種類の解説付き

ポイント

  • 熟語力があれば漢文が読みやすくなる。
  • 「熟語力=熟語を活用して本文中の一字の意味を類推する力」。これができていないと、いくら重要構文や文法を勉強しても、漢文が読めない場合がある。
  • 熟語力を鍛えるためには、熟語をバラバラにして、一語ずつの意味を考える必要がある。具体的には、①知っている意味から逆算して書き下してみる→②各漢字の意味を考えている、という作業が必要(例 失政=政を失す→政治を誤る
  • また、熟語の種類を知っていると、熟語力が上がりやすくなる。
  • 熟語は、基本的に①「A=BorA≒Bである」型/②「A⇔Bである」型/③「AであるB」型/④「AがBする」型/⑤「BをAする」型の5つに分けられる。(AとBはそれぞれ二字熟語の漢字を指す。 熟語→熟=A 語=B)
  • 熟語の意味を一語ごとに考えることにより、漢字について柔軟に訳せる能力を培っていければ、漢文は非常に読みやすくなる。
  • 二字熟語は、漢文の最小単位と言うことができる。

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1、熟語力があれば漢文が読みやすくなる!

こんにちは。本日は、熟語力の基礎について、解説していきます。この熟語力が身に付けば付くほど、漢文は読みやすくなります💡

漢文読解で熟語って必要になるんですか?💦あんまり聞いたこと無いけど…
てゆうか、熟語力って何ですか?

「 熟語力=熟語を活用して本文中の一字の意味を類推する力」です。
この熟語力は漢文を読んでいく上で、非常に大切です。これができていないと、いくら重要構文や文法を勉強しても、漢文が読めない場合があります。

例えば、どのように役立つんですか?💡

例えば、以下の漢文において、赤字の「一人之を失うとも、二人之を得るなり。」の「失」は、どのような意味でしょう?

「失」って「失う」って事ですかね?

確かに「失」には「失う」の意味がありますが、ここでは「間違う」という意味です💡

「失」に「間違う」なんて意味があるんですね💦これは辞書引かないと分からないです💦

辞書引かなくても、熟語力があれば分かりますよ!
というのも、我々は熟語という形でなら失=間違うの意味で用いています。
例えば、「失言」=「言葉を間違える」、「過失」=「過ち」、「失策」=「策を間違える」が挙げられます💡

失言・過失・失策、確かに熟語の意味から考えると、どれも「失」が「間違う」の意味で、「失う」とは解釈できませんね!なるほど…

これで熟語力の有用性が分かっていただけたと思います。

それは分かりましたが、熟語力ってどう鍛えたらよいのですか?

熟語力を鍛えるためには、熟語をバラバラにして、一語ずつの意味を考える必要があります。
具体的には、①知っている意味から逆算して書き下してみる→②各漢字の意味を考えている、という作業が必要です。

できれば今後は、漢文を読むという意識で熟語の意味を考えて欲しいです。例えば、「失言」は「失>言(言を失す)」のように読んだ上で、「言葉を間違う」と判断してみましょう💡

熟語を漢文のように読んでみるってことですね💡今後使っている熟語で試してみます✨

恐らくですが、今ナナさんが知っている熟語について、全て①②ができていれば、格段に漢文は読みやすくなります。一語の漢字の意味が分かりやすくなりますし、返り点無しの漢文を訳する能力も上がるので

普段からチャレンジしてみます!

2、熟語の5分類

熟語をバラバラにして解釈する場合、基本的には5つのパターンに分類することができます。ここでは、二字熟語の種類について学びましょう。

具体的には、どんなものがあるんですか?

二字熟語を「AB」として、以下のような5種類の型が存在します。
(例)熟語→熟=A、語=Bと表記。

注目

熟語の5種類

①「A=Bである」型(例:愛好・絵画・娯楽・柔軟・比較)

②「A⇔Bである」型(例:上下・貧富・増減・呼吸・進退)

③「AであるB」型(例:黒板・熟語・死体・激流・屋内)

④「AがBする」型(例:頭痛・雷鳴・地震・年長・骨折)

⑤「BをAする」型(例:読書・握手・登校・閉店・求人)

なるほど…面白いですね💡

では、熟語を漢文として書き下した上で、現代語訳してみましょう。上の①~⑤の例について、それぞれ行ってみて下さい。

まずは①についてやってみます。
愛好→愛して好む→愛して好きでいる
絵画→絵と画→え
娯楽→娯?楽しみ→ 娯?と楽しみ
柔軟→柔にして軟?→???
比較→比べて較?→ ???
良く分かんない所があります💦娯楽の「娯」、柔軟の「軟」、比較の「較」ってどんな意味ですか?

①は「A=B」型なので、 娯=楽、柔=軟、比=較で大丈夫ですよ。
つまり、
娯楽→娯(たのしみ)と楽しみ→ 娯(たのしみ)と楽しみ
柔軟→柔らかく軟(やわ)らかし→柔らかくて軟(やわ)らかい
比較→比べて較(くら)ぶ→比べて較(くら)べる
となります。

娯(たのしみ)? 軟(やわ)らかい? 較(くら)べる?こんな読み方や訳し方したことないから、違和感あるなぁ…💦

それは仕方が無いです。しかし、このように熟語を使って慣れると、漢文も読みやすくなります。なぜなら、漢文は基本的に一語の漢字の意味を類推しないといけないからです。

身近な熟語を使って、漢文に慣れていくってことですね💡

その通りです💡
また、ここで大切なのは、漢文で「娯」「軟」「較」が出てきたら、それぞれ「楽しみ」「軟(やわ)らかい」「較(くら)べる」と読んで(もしくは訳して)OKということです

①~⑤の中でも、①はやや特殊なので、今後も取り上げることがあると思います。

①はけっこう難しかったとは思いますが、②③④⑤は簡単なはずです。②③④⑤は訳すだけで大丈夫なので続けてお願いします。

②は…上と下・貧乏と富・増すと減らす・呼(は)く?と吸う・進むと退く ですか?

③は「黒い板・熟している語・死んでいる体・激しい流・屋(やね)の内)」

④は「頭が痛い・雷が鳴る・地が震える・年が長い?・骨が折れる 」

⑤は「書を読む・手を握る・校に登る・店を閉める・人を求める 」って感じですか?

だいたい合ってますよ!屋内の「屋」が「家」を、年長の「長」が「年上」の意味であることは注意点ですね💡

「屋」は「屋根」、「長」は「長い」って捉えてしまいがちだけど、屋内と年長の場合はそれぞれ違うんですね。身近な熟語だけど、実は一語ごとの意味が曖昧なものってあるんだなぁ…

屋内の「屋」=「家」、年長の「長」=「年上」は、漢文を読む上でも知っておいてよい知識です。

このように、熟語の意味を一語ごとに考えることにより、漢字について柔軟に訳せる能力を培っていければ、漢文は非常に読みやすくなります💡これから少しずつ特訓していきましょう!

3、「失」に関する熟語の構成を考える

熟語の基本パターンを抑えた所で、今回は「失」に関する熟語を分析し、熟語力をさらに鍛えていきましょう!

1で挙げた「失言」「過失」「失策」の他、失敬・失政・失格・失業・失敗・失意・失職について、それぞれ書き下した上で、現代語訳しましょう!

はい💡こんな感じかな…?
失敬=敬を失う→敬意を失う
失政=政を失す→政治を誤る
失格=格を失う→資格を失う

失業=業を失う→業(仕事)を失う
失敗=失して敗す→間違って負ける?
失意=意を失う→希望を失うorがっかりする
失職=職を失う→職を失う

良い感じですよ!ただし、「失敗」だけ注意が必要です。
「失敗」は、「失して敗す」で「誤る」という意味です。実は、「失」も「敗」も同じく「誤る」という意味で、①「A=Bである」型です。この場合、「敗」に「敗北」という意味はありません。

確かに、失敗に敗北って意味はあんまりないですね…💡

普段何気なく使っている熟語でも、詳しく一字ごとの意味を考えてみると、新しい発見があって面白いです✨

熟語の楽しさを分かってくれますか!!私は熟語が大好きで、熟語に触れるたびに、書き下して訳そうとしてしまうんですよ笑

それは職業病ですね笑。

熟語は最小単位の漢文という意識で熟語を分析していけば、必ず漢文読解力は
上がりますし、現代日本語に対するセンスも磨かれるので、是非鍛えてみましょう!
以下のページもご覧になってみて下さい。お疲れ様でした💡

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