このページでは、覚えておけば受験漢文で得点を取りやすくなる例文をピックアップしてまとめておきます。できる限り分かりやすく、かつ共感しやすい内容のものを厳選しました✨
もくじ
- 1、及時当勉励、歳月不待人。(時に及んで当に勉励すべし。歳月は人を待たず。)
- 2、天将降大任于斯人也、必先苦其心志。(天の将に大任を斯の人に降さんとするや、必ず先ず其の心志を苦します。)
- 3、驕而不亡者、未之有也。(驕りて亡びざる者は、未だ之有らざるなり。)
- 4、過猶不及。(過ぎたるは猶お及ばざるがごとし。)
- 5、観夫高祖之所以勝、項籍之所以敗者、在能忍与不能忍之間而已矣。
- 6、何前倨而後恭也。(何ぞ前には倨りて後には恭しきや。)
- 7、燕雀安知鴻鵠之志哉。(燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや。)
- 8、沛公安在。(沛公安くにか在る。)
- 9、所謂天道是邪非邪。(所謂天道は是か非か。)
- 10、人之情、非不愛其子也。(人の情、其の子を愛さざるに非ざるなり。)
- 11、天帝使我長百獣。(天帝 我をして百獣に長たらしむ。)
- 12、愛人者必見愛也。(人を愛する者は必ず愛せらるるなり。)
- 13、為すこと有らんとする者は、辟(たと)えば井を掘るがごとし。
- 14、月満則虧、物盛則衰。(月満つれば則ち虧け、物盛んなれば則ち衰う。)
- 15、報怨以徳。(怨みに報いるに徳を以てす。)
- 16、富与貴、是人之所欲也。(富と貴 是れ人の欲する所なり。)
- 17、夫学者、所以求益爾。(夫れ学は、益を求むる所以のみ。)
- 18、君子成人之美、不成人之悪、小人反是。(君子は人の美を成し、人の悪を成さず。小人は是れに反す。)
- 19、死馬且買之。況生者乎馬今至矣。(死馬すら且つ之を買う。況んや生くる者をや。)
- おわりに
1、及時当勉励、歳月不待人。(時に及んで当に勉励すべし。歳月は人を待たず。)
【原文・書き下し】
及時当勉励、歳月不待人。
時に及んで当に勉励すべし。歳月は人を待たず。
【現代語訳】
(いつか頑張るのでは無く、)その時々で勉強に励むべきである。時間は人を待ってはくれない(のだから。)
/陶淵明「雑詩」
【解説】
1で必ず抑えておきたいのは、再読文字「当に~べし」です。意味は「~すべきである」であり、現代日本語の「当然(当に然るべき)」の「当」です。
内容については、身に覚えのある方が多いと思います。
人間、頑張らないといけないと分かっていても、「明日やれば良いか」と言って、先延ばしにしがちです💦しかし、時間は無限にある訳ではありません。
カイジの班長が「今日をがんばり始めた者にのみ、明日が来るんだよ」と述べているのと通ずる名言ですね💡
2、天将降大任于斯人也、必先苦其心志。(天の将に大任を斯の人に降さんとするや、必ず先ず其の心志を苦します。)
【原文・書き下し】
天将降大任于斯人也、必先苦其心志。
天の将に大任を斯(こ)の人に降さんとするや、必ず先ず其の心志を苦します。
/『孟子』
【現代語訳】
お天道様が人に大切な役目を与えようとする時には、必ず先にその人の心を苦しめる。
【解説】
2で抑えておきたいのは、再読文字「将に~んとす」です。意味は、「~しようとする」で、動作がまさに始まろうとしている場面を描写する文字です。
また、2で出てくる「也」は強調の意味です。「也」については、「なり(断定の意味)」、疑問・反語・詠嘆の「也(や)」の意味のほうが用いるので、余裕があれば抑えておいて下さい!
6では疑問の「也」が登場します。
内容については、偉人の人生を見れば分かりやすいと思います。
幼い頃敵国の人質として生きた始皇帝、20代後半から難聴がひどくなったベートーベン、1歳で左手を大やけどした野口英世など、苦しみながら偉大な業績を上げた人物は多くいます。
みなさんも人生の中で困難にぶち当たった際には、この言葉を思い出してみましょう!✨
3、驕而不亡者、未之有也。(驕りて亡びざる者は、未だ之有らざるなり。)
【原文・書き下し】
驕而不亡者、未之有也。
驕(おご)りて亡びざる者は、未だ之有らざるなり。
/『春秋左氏伝』
【現代語訳】
おごり高ぶって身を滅ぼさない者は、これまで存在したことがない。
【解説】
まず抑えて欲しいのは、再読文字「未だ~ず」です。ここでは連体形で後ろが「ざる」となっています。
「まだorいまだかつて~ない」という意味です。「未熟(未だ熟さず)」の「未」です。
また、順接の「而」は特に訳す必要はありませんが、たまに逆接の意味でも用いられるので、抑えておきましょう!
また、「之(これ)」もけっこう文中で出てくるので、「未」と一緒に知っておきましょう!
基本的には「これ」の意味ですが、しばしば強調するためにも用いられます。解釈する場合は、そこまで文章に反映させなくても良いです。
「之」について詳しく知りたい時は、19の例文や、以下の記事をご覧になってみて下さい✨
内容については、○ン○ャッシュの○部さんや、元TOKIOの○口さんなど、破滅する芸能人を思い浮かべてみると分かりやすいです。
調子に乗っていて足もとを掬われるというのは、古今東西あるあるのようですね💦
4、過猶不及。(過ぎたるは猶お及ばざるがごとし。)
【原文・書き下し】
過猶不及。
過ぎたるは猶お(ほ)及ばざるがごとし。
【現代語訳】
過ぎている(状態)は、まるで不足している(状態)と同じである。
/『論語』
【解説】
4で覚えるべきは再読文字「猶お(ほ)~ごとし」です。「まるで~のようである」「まるで~と同じだ」のように、比喩の意味を表します。
内容は、つまり「何事もやりすぎは良くない」ということです。具体的には、「ダイエットして痩せすぎて体調を崩す」「他者に優しくし過ぎて調子に乗らせてしまう」などが挙げられます。
5、観夫高祖之所以勝、項籍之所以敗者、在能忍与不能忍之間而已矣。
【原文・書き下し】
観夫高祖之所以勝、項籍之所以敗者、在能忍与不能忍之間而已矣。
夫(か)の高祖の勝ちし所以(ゆえん)、項籍の敗れし所以の者を観みるに、
能く忍ぶと忍ぶこと能わざるとの間に在るのみ。
/蘇軾『留公論』
【現代語訳】
高祖が勝った理由と、項羽が負けた理由を考えてみるに、(両者の違いは)我慢できたかできなかったかというものである。
【解説】
まず知っておいて欲しいのが「所以(ゆえん)」です。「理由」という意味で、現代語でもたまに用いられています。
また「能」も必ず抑えておきましょう。「~できる」という意味で、否定語がつくと「能(あた)わず」、否定語がない場合は「能(よ)く~す」のように用います。(意味は同じです。)
「忍之間」の「之」は、3で出てきたものと異なり、「の」という読み・意味です。
あと「而已(のみ)」もよく登場するので知っておきましょう。意味はそのまま「~だけである」という限定の意味です。
内容については、項羽と劉邦の物語を知っている人でしたらすぐに分かると思います。
最強の武将であった項羽と、武将としては弱い劉邦が戦いましたが、劉邦は何度も諦めずに天下を求めて最終的には勝利しています。「諦めない者が最終的には勝つ」というのは、人生全般にも当てはまるのでは?
6、何前倨而後恭也。(何ぞ前には倨りて後には恭しきや。)
【原文・書き下し】
何前倨而後恭也。
何ぞ前には倨(おご)りて後には恭(うやうや)しきや。
/『十八史略』
【現代語訳】
どうして昔は(私に対して)いばっていたのに、今はこんなに丁寧(に接する)のか。
【解説】
ここで必ず覚えておいて欲しいのが、「何ぞ~や」という疑問形です。意味は、「どうして~なのか?」という理由を聞くものです。
6については、背景を知らないと分かりづらいので説明します。この発言は、蘇秦(そしん)という人物が偉くなって地元に帰ってきた時、親族に向かって放った言葉です。
蘇秦は若い頃、遊説家(=今で言う所のコンサルタント)として名を残そうとしますがうまくいかず、自分の妻や兄嫁に冷たくされていました。しかしその後成功を収め、6カ国の宰相となって地元に帰った時、妻や兄嫁は蘇秦を見つめることすらできず、びくびくしていました。
そこで蘇秦は家族に、「どうして昔は(私に対して)いばっていたのに、今はこんなに丁寧(に接する)のか。」と疑問を投げかけます。
人の身分や立場によって態度を変えるというのは、我々もよくすることだと思います。
しかし蘇秦にとっては、別に自身の中身が変わった訳でもないのに、態度が180度変わったことは、不思議だったのでしょう。
7、燕雀安知鴻鵠之志哉。(燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや。)
【原文・書き下し】
燕雀安知鴻鵠之志哉。
燕雀安(いずく)んぞ鴻鵠の志を知らんや。
【現代語訳】
燕や雀(のような器の狭い人)が、どうして鴻鵠(のような器の広い人)の志を理解することができるだろうか。いや理解できるはずがない。
【解説】
反語「安(いずく)んぞ~んや」は、「どうして~だろうか、いや~ない」という強い主張・批判の意味です。
漢文における疑問と反語は、「何」「安」「悪」など、同じ漢字を用いており、非常に厄介です。見分け方を以下でまとめているので、必ず抑えておきましょう!
また7は、いわゆる名言であり、現代人にとっても良く分かることです。
「アイドルになりたい」「東大に入りたい」「社長になりたい」など、ハードルの高い目標を述べる人に対し、「そんなのできるはずないだろう」と嘲笑する人は一定数います。
7の言葉は、大きな目標を持っている方を強く後押ししてくれる良い名言ですね✨
8、沛公安在。(沛公安くにか在る。)
【原文・書き下し】
沛公安在。
沛公(はいこう)安(いづ)くにか在る。
【現代語訳】
沛公はどこにいるのか。
【解説】
「安くにか~」が重要です。7で紹介した通り、「安」には「安んぞ」という用法がありますが、8のように所在を問う「安」も存在するので、知っておきましょう。
内容については、特に名言とかではありません笑。鴻門の会(こうもんのかい)の一節です。
9、所謂天道是邪非邪。(所謂天道は是か非か。)
【原文・書き下し】
所謂天道是邪非邪。
所謂天道は是か非か。
/『史記』
【現代語訳】
世間でいう所の天道とは、正しいのか(それとも)間違っているのだろうか。
【解説】
まず知っておいて欲しいのは、疑問詞「邪(か)」です。その他、「也」「耶」「乎」も疑問を表すので、あわせて知っておきましょう✨
また「所謂(いわゆる)」は、読みも意味もよく問題に出てくるので、必ず抑えておきましょう!
内容は、天道=神様だと捉えると分かりやすいです。司馬遷という歴史家が、良い人がひどい死に方をしているのを語った後、この発言で締めくくっています。
神様が本当にいるのなら、良い人には良い死に方が待っているはずですが、そうとは限らないからこそ、このような疑問が出てきたのでしょう。
みなさんは、我々を見守ってくれている神様が存在していると思いますか?
10、人之情、非不愛其子也。(人の情、其の子を愛さざるに非ざるなり。)
【原文・書き下し】
人之情、非不愛其子也。
人の情、其の子を愛さざるに非ざるなり。
/『呂氏春秋』
【現代語訳】
人の心情とは、自分の子どもを愛さないことはない。
or人の心情とは、自分の子どもを必ず愛すものだ。
【解説】
10では、二重否定「非不(~ざるにあらず)」を知っておいて欲しいです。ややこしく、一見否定のように見えますが、否定を二重にすることによって、肯定の強調をしています。訳には特に反映させなくても良いですが、強調していることは抑えておきましょう✨
二重否定については、いくつかバリエーションがあるので、不安な方は以下の記事を見ておいて下さい。
内容はとても分かりやすいです。親というのは、(一部を除いて)みな我が子が可愛いものです。愛情を注ぎたくなるものです。そのことが、二重否定によって強調されているという訳ですね✨
11、天帝使我長百獣。(天帝 我をして百獣に長たらしむ。)
【原文・書き下し】
天帝使我長百獣。
天帝 我をして百獣に長たらしむ。
/『戦国策』
【現代語訳】
天帝が私(=狐)を百獣のトップにさせた。
【解説】
使役の「使」に注目です。意味は「~させる」で、他に「令」「遣」も同様に用いることがあります。一緒に抑えておきましょう!
11は、有名な「虎の威を借る狐」の一節で、狐の発言です。虎に食べられようとした狐が、虎に食べられないためにこのようなことを言ってどうにか逃れようとしています。
12、愛人者必見愛也。(人を愛する者は必ず愛せらるるなり。)
【原文・書き下し】
愛人者必見愛也。
人を愛する者は必ず愛せらるるなり。
/『墨子』
【現代語訳】
他者を愛する人間は、必ず愛されるものだ。
【解説】
受身「見」がポイントです。「~される」という意味で、「被」も同様の用法です。
内容はシンプルで分かりやすいですね。逆に言えば、「愛されたいならまずは自分が愛すべき」「他者を愛さない人は自分を愛してもらえない」とも言えます。深い…
13、為すこと有らんとする者は、辟(たと)えば井を掘るがごとし。
【原文・書き下し】
有為者辟若掘井。
為すこと有らんとする者は、辟(たと)えば井を掘るがごとし。
/『孟子』
【現代語訳】
何かを成し遂げようとすることは、たとえば井戸を掘るようなものだ。
【解説】
第1のポイントは「若(ごとし)」で、意味は「~のようである」です。現代でもたまに用いますね💡「如」も同様に用います。
第2のポイントは「者」です。「人物」ではなく「ものごと」を指す点に注意です。
(17では別の「者」が登場するので、あわせてチェックしましょう)
内容については、これだけだとやや分かりづらいですね。「とても深いところまで掘り下げても泉を掘り当てるまででなければ、それは井戸掘り(=努力)を放棄したことと同様である。」と続きます。
努力が井戸掘りにたとえられており、「成果がでるまで努力は続けるべき」という意味が込められています。
井戸ではないですが、以下の画像と意味的には近いです。
14、月満則虧、物盛則衰。(月満つれば則ち虧け、物盛んなれば則ち衰う。)
【原文・書き下し】
月満則虧、物盛則衰。
月満つれば則ち虧(か)け、物盛んなれば則ち衰う。
/『史記』
【現代語訳】
月が満ちれば欠け、物事は盛んになれば衰える。
【解説】
仮定条件を表す「則」に注目です。意味は「~すれば」です。漢文でよく登場するので、必ず抑えておきましょう✨
その他、「即」「乃」もそこそこ出てくるので、よかったら下を見て確認しておきましょう。
内容については、特に後半が名言ですね。「栄枯盛衰」「諸行無常」という熟語に通じます。
15、報怨以徳。(怨みに報いるに徳を以てす。)
【原文・書き下し】
報怨以徳。
怨みに報いるに徳を以てす。
/『老子』
【現代語訳】
道徳という手段でもって恨みに報いる。
【解説】
手段を表す「以」は必ず訳せるようになりましょう。頻出です。「以」はその他にも意味があるので、以下のページで確認してみて下さい。
内容は、一見意味不明ですが、これはあえてです。普通なら恩には恩返しし、怨みには怨みで返すのですが、後者は結果的に幸せにはなりづらいです。従って、「怨みに報いるに徳を以てす」と述べられているのでしょう💡
16、富与貴、是人之所欲也。(富と貴 是れ人の欲する所なり。)
【原文・書き下し】
富与貴、是人之所欲也。
富と貴 是れ人の欲する所なり。
/『論語』
【現代語訳】
裕福さと高貴さは、人間が欲しがるものである。
【解説】
①並列を表す「与(と)」と、②ものごとを表す「所」を抑えましょう。
①はひらがなで表記すべきこと、②は場所以外の「所」の意味があることを知っておきましょう✨
「与」「所」、共に別の意味も結構出てくるので、そちらも以下の記事で学びましょう!
内容はシンプルで分かりやすいですね。私もお金と地位が欲しいと思うことがあります笑
みなさんはどうですか?
17、夫学者、所以求益爾。(夫れ学は、益を求むる所以のみ。)
【原文・書き下し】
夫学者、所以求益爾。
夫れ学は、益を求むる所以のみ。
/『顔子家訓』
【現代語訳】
そもそも学問は、(自分を成長させるという)メリットを求める手段に過ぎない。
【解説】
①語り始めで用いる「夫(それ)」=「そもそも」
②主格を表す置き字「者」
③手段を表す「所以」
④限定を表す「爾」
を学びましょう!短いのに重要語が沢山あってお得ですね✨
特に②は、字面で「人物」と訳すと理解が分からなくなります。
詳しくは以下をご覧になってみて下さい。
③は、5の「所以」とは別の意味です。注意が必要です。
④については、5で登場している「而已」と同じ用法です。
17の文章は、この後「他者にマウントを取るための勉強なんてクソ食らえ!」みたいな文脈になります。つまり、「勉強とは自分のためにするものだ!」という主張ですね✨
私個人としては、他者から認められるために勉強することは、間違いでは無いと思います。
みなさんは、なぜ学んでいるのですか?
18、君子成人之美、不成人之悪、小人反是。(君子は人の美を成し、人の悪を成さず。小人は是れに反す。)
【原文・書き下し】
18、君子成人之美、不成人之悪、小人反是。
君子は人の美を成し、人の悪を成さず。小人は是(こ)れに反す。
/『論語』
【現代語訳】
立派な人物は、他者の良い所を(褒めて)伸ばそうとし、悪い所は指摘しない。未熟な人間は、これ(=他者の良い所を褒めること)とは反対の言動を取ってしまう。
【解説】
指示語の「是」を知っておきましょう。現代語だと「正しい」という意味の「是」は用いますが、漢文では「これ」という意味でもよく用います。
18の内容は分かりやすいですね。器が狭い人物が悪い所ばかりに目が行きがちなのは、あなたの周りを見ても明らかでは?
19、死馬且買之。況生者乎馬今至矣。(死馬すら且つ之を買う。況んや生くる者をや。)
【原文・書き下し】
19、死馬且買之。況生者乎馬今至矣。
死馬すら且つ之を買う。況(いわ)んや生くる者をや。
/『十八史略』
【現代語訳】
死んだ馬(の骨)でさえ、(五百金もの大金で)買ったのだ。生きている馬なら、なおさら高く買うに違いないと(馬商人は)思うだろう。
【解説】
①強調の「之」(訳す必要なし)
②抑揚の「況(いわんや)」
以上の2つに注目です!
まず①「之」については、本来「死馬且買之」は「且買死馬」でしたが、「死馬」を文脈的に強調したかったため前に持ってきて、元々の場所に「之」を置いて代わりとし、「死馬且買之」となりました。
従って、ここでの「之」は特に何かを指しているのでは無く、訳す必要はありません。
みなさんが読む漢文で「之」が明らかに何かを指していない場合、強調の「之」ではないかと疑ってみましょう!
19の内容については、いわゆる「隗より始めよ」の一節です。詳しくは以下にまとめています。
おわりに
お疲れ様でした✨
以上の例文を覚えれば、漢文をかなり読めるようになってくるはずです。
あとは、呼称についても抑えておくと、より理解できるようになります。