漢文の「亦(また)」の意味・用法を解説!(例文付き) | ハナシマ先生の教えて!漢文。

漢文の「亦(また)」の意味・用法を解説!(例文付き)

漢文によく出てくる「赤」みたいな字=「亦」という漢字の意味は、以下の通りです。

【意味一覧】
①(~も)同じく
②(「A不亦B乎」の形で)なんと~ではないか。(詠嘆)
③(「復」「且」の前に存在し)~もやはり(強調)

7割方①の意味であることが多いですが、②もそこそこの割合で出てくるので、抑えておきましょう!

【例文】
①生我所欲也、義我所欲也。(生は我が欲する所なり、義も亦た我が欲する所なり。)『孟子』
→命は私が求めているものであるが、正義も同じく私が求めているものである。

②学而時習之、不説乎。(学びて時に之を習う、亦た説(よろこ)ばしからずや。)『論語』
→勉強してことある毎に復習するのは、なんと嬉しいことではないか。

③楚復立陳。(楚も亦た復た陳を立たしむ。)『史記』
→楚もまたやはり陳という国を建国させた。

②の例文は、『論語』のはじめの言葉ですが、あなたは共感できますか?
かつて勉強したことが実際に活用できそうな場面と出くわしたら、嬉しい気持ちになりませんか?
(例)この前学んだ四字熟語が読んでいる漫画で出てきた。

補足【亦と復・又との違い】
復→同じ人が同じ動作を行う。
又→同じ人が別の動作を行う。
亦→同じ動作を別の人が行う。(①の例文のように例外はあり)

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