漢文の「能」の意味・例文を解説! | ハナシマ先生の教えて!漢文。

漢文の「能」の意味・例文を解説!

【主要な意味一覧】
~できる/読み方→よクorあたウorよクス
(肯定文の場合→「よク」、否定文の場合→「あたウ」となる)

能力

①の意味は漢文でめちゃくちゃ登場するので、必ず知っておきましょう!
現代日本語でも「可能(能うべし)」「能弁(能く弁ず)」のように、よく用いているので、特に苦労なく覚えられます✨

①の「よク」「よクス」の違いは、
「よク」→対象となる動詞が後ろ
「よクス」→対象となる動詞が前
です!意味は変わらないので、そこまで神経質になる必要はないです。

【用例】
行五者於天下為仁矣。(能く五つの者を天下に行なうを仁と為す。)『論語』
→五つのことを世の中で行うことができたら、 仁と言える。

①不正其身、如正人何。『論語』
(其の身を正しくする能(あた)わずして、人を正すを如何せん。)
→自分の身を正しくできていないのに、どうして他者を正すことができようか。(出来るはずがない。)

①人一之、己百之、人十之、己千之。『中庸』
(人一たび之を能くすれば己 之を百たびし、人十たび之を能くすれば己 之を千たびす。)
→他人が一回行うのであれば、自分は百回行い、他人が十回行うのであれば、自分は千回行う。

②君子病無焉。(君子は無きを病(うれ)う。)『論語』
→立派な人物は(自分に)才能がないかどうかを気にするものだ。

特に①の3番目の名言は個人的推しです✨このあと「そして、道(の実践)に努力すれば、愚かな者といえども必ず賢明になり、意志が弱い者も必ず意志が強い者になる。(果たして此の道を能くすれば、愚と雖も必ず明らかに、柔と雖も必ず強なり。)」と続きます。
ごりごりの根性論ですが、凡才にとっては心強い言葉だと思います。

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