死ぬのが怖い方へ紹介したい漢文の話 面白い死生観を学んで死を冷静に捉えてみよう!

あなたは死ぬのが怖いと思ったことはありますか?
人はいずれ死ぬとは言っても、死を受け入れることは相当難しいです。

死を怖がる人が多い一方、古代中国に生きた荘子(そうじ)という人は、とても冷静orポジティブに死を捉えます。どのように捉えたのか気になる方は、下の話をご覧になってみて下さい✨

1、死後の世界は案外楽しいかも? (り)(りき)の涙

 むかし(り)(き)という美女が、はじめて晋の国に連れてこられたとき、(故郷から離れることが悲しく)涙が襟をぬらす程であった。しかし、王宮に連れてこられ、素晴らしい家具や寝具をもらい、豪華な食事をもらうようになってからは、なぜ当初はあれほど悲しんでいたのだろうと後悔した。このように、死後の世界も人間が勝手に悲しんでいるだけで、案外楽しいのではないか? (斉物論篇)

人間は、分からないものに対し、大きな恐怖を抱きます。「死」は、その代表例でしょう。
あるいは、仏教やキリスト教の地獄がなんとなく思い浮かび、死にデガティブなイメージを持っている方もいるでしょう。

宗教の死後の世界というのは、現段階で実証されているわけではないのですから、死後の世界が楽しいと考えても問題がないはずです。未知というのは自由に予想してよいものなので、どうせだったら荘子みたいにポジティブに死を考えるのもありかも?

2、死後の世界はむしろ今の世界より快適かも? ドクロの証言

 あるとき荘子(そうじ)が旅をしていると、道ばたにドクロ(どくろ)(=頭蓋骨)が転がっていた。荘子はこれを拾って宿屋へ行き、枕代わりにしていると、ドクロが夢の中に現れて、「死の世界には君臣といった面倒な仕組みもなく、寒暑に苦しめられることもない。王様の楽しみも、死の世界の楽しさには及ばないよ。」と述べた。しかし荘子はこれを信じる事ができず、「運命の神に頼んで、もう一度お前を生き返らせてやろうと思うが、どうだ」と述べた。ドクロは顔をしかめて、「とんでもない。人間世界の苦労を繰り返すなど、まっぴらごめんだ。」と答えた。(至楽篇)

言いたい内容としては1と似ていますが、ストーリーがかなり異なります。
ドクロと対話するというファンタジーな内容となっております。

面白い点としては、「生の世界は上下関係や気候・労働など、めんどうなことが多い」と述べている点です。無論、これらの良い所も多いため一概には言えませんが、死後の世界が快適ならば、魅力的ですね✨

一応述べておきますが、この話の語り手は、自死を推奨している訳ではありません。
「生も死も同じように楽しんだらよいじゃないか!」という考え方が本質です。

3、死は自然の摂理だから悲しむ必要はない? 鼓盆(こぼん)

 荘子の妻が死んだため、恵子(けいし)は弔問に行った。すると荘子は両足を投げ出して座り、瓶を叩きつつ歌をうたっていた。恵子は「夫婦として共に暮らし、子どもを育て年を取った。その相手が死んだのに、泣き叫びもしないのは、それだけでも薄情者だといえるが、更に瓶を叩きながら(陽気に)歌をうたうとは、なんとひどい振る舞いではないか。」と荘子を責めた。

 荘子はこう答えた「そうではない。死んだ直後には、私も悲しみを抑えられず泣かずにはいられなかった。ただ人の始まりを考えてみるに、もともと生命は無かったのだ。生命が無かっただけではない。もともと形さえなかったのだ。形がなかっただけでない。もともと気さえなかったのだ。混沌としてぼんやりとした状態であったものから、やがて変化して気が生じ、気が変化して形ができ、形が変化して生命が出来た。そして変化してまた死の状態へ帰っていくのだ。これは四季がめぐるのと同じことである。

 人が大きな(天地という)部屋で安らかに眠ろうとしているのに、私がそれを追いかけ、大声を張り上げ泣き叫ぶのは、自然の摂理に逆らうことだと思う。そこで泣く事をやめ(て歌をうたっ)たのである。(至楽篇)

長年連れ添った妻が死んだら、普通は悲しみますよね?荘子もはじめはひどく悲しんだようですが、後に考えを改め、陽気に音を鳴らして歌って妻を弔ったようです。

荘子は、死が生命のサイクルにおいて不可避で自然な事象だと考えたようです。
摂理に抗いたくなるのは人間の性(さが)ですが、死に関しては、受け入れた方が生きている間もメリハリがついて良い人生が送れるかもしれません。

まとめ

以上、死に関する漢文の話を3つ紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
少しでも死や死後の世界について考えを深めることができたり、心が軽くなってもらえれば幸いです。
私は荘子を見習い、生きている世界も死後の世界も楽しみつくそうと思って生きます笑。お疲れ様でした!

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