このページでは、読んだときの音の響きがかわいい四字熟語を紹介します!
堅苦しいor真面目なイメージが強い四字熟語ですが、実は可愛らしい四字熟語も存在します✨
もくじ
1、あいまいもこ(曖昧模糊)
【意味】
はっきりとせず、ぼんやりとしているさま。
【解説】
・「曖昧」も「模糊」も同じく「ぼんやりとしているさま」である。
・基本的に悪い意味で用いる。態度や関係、内容、返事に対して用いる。
・「あやふや」と近い。「明確」「明白」と反対の意味。
【例文】
・Aくんに告白されたBさんは、曖昧模糊な返事をしてAさんをドギマギさせた。
・母親に夕飯のリクエストを聞かれ、「何でも良い」と曖昧模糊な返事をしたら、母親が急に不機嫌となった。
もこ(模糊)っていうのが可愛いですよね✨
また面白いのが、「曖昧模糊」と普段よく使われる「曖昧(あいまい)」とで、意味はほぼ変わらないっていう笑
2、ゆうきりんりん(勇気凜々)
【意味】
失敗や困難から逃げず、勇敢に向かっていこうとするさま。
【解説】
・「凜凜」は勇ましいさまを表す。
・良い意味。エネルギッシュな人物に対して用いることが多い。
・「精悍(せいかん)」と似ていて、「臆病」と反対の意味。
【例文】
・世の中の社長は、勇気凜々な人が多い。
・Aさんは受験に失敗した後も、勇気凜々とした態度だった。
私はこの「勇気凜々(ゆうきりんりん)」を聴くと、アンパンマンの歌の歌詞を思い出してしまいます笑
3、わきあいあい(和気藹々)
【意味】
和やかで仲の良い雰囲気に満ちていること。
【解説】
・「和気」=仲の良い雰囲気、「藹々」=和やかな様子
・良い意味。「和気藹々としている」「和気藹々とした雰囲気」のように用いる。
・和気=仲の良い雰囲気、藹々=和やかな雰囲気
・「殺伐」「堅苦しい」とは反対の意味。
【例文】
・A組は和気藹々とした雰囲気で、先生も授業をしやすそうだ。
・私の会社は皆、和気藹々と働いている。
日常では、「和気あいあい」のように表記されることが多いため、四字熟語と気付かないかも?
4、てんしんらんまん(天真爛漫)
【意味】
飾り気が無く、明るく無邪気な様子。
【解説】
・「天真」=自然のままで飾り気がない。(昔は、人間は純粋な性質を持って天から生まれたと信じられていたことから。)
・「爛漫」=はっきりと現れる。
・良い意味。人に対して用いることが多い。
・「うぶ」「純粋」と似ている。「狡猾」とは反対の意味。
【例文】
・私は彼女の天真爛漫な性格に惚れてしまった。
・大人になると、打算で物事を考えるようになってしまい、天真爛漫であり続けるのは難しい。
難しいですが、天真爛漫に生きることは、理想の生き方の1つだと思います✨
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5、いこみき(已己巳己)
【意味】
とても似ていることをたとえる語。
【解説】
・「已(すでに)」「巳(へび)」「己(おのれ)」という漢字の形が似ていることから生まれた。
・「瓜二つ」と似ている。
【例文】
・双子の彼らは已己巳己のように似ている。
・山茶花(さざんか)の花と椿(つばき)の花は、已己巳己のように見分けが付きづらい。
世の中には已己巳己のように似ているものって沢山ある気がします。
みなさんはどのようなものが思い浮かびますか?
6、ひっぷひっぷ(匹夫匹婦)
【意味】
①身分の低い男女のこと。
②教養のない劣った庶民のこと。
【解説】
・悪い意味。人を厳しく批判する時に用いる。
・「匹」は「社会的身分が低い」「劣っている」という意味。
【例文】
・匹夫匹婦であっても、意志は尊重されるべきである。
・A社の待遇は匹夫匹婦でも耐えられない程悪い。
響きは可愛いですが、差別的なニュアンスを含むので、実際に使うのは控えておいたほうが無難かも?
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7、さらいにこ(作礼而去)
【意味】
お坊さんの説法を聴いた後、観衆が教えに感謝し、仏に一礼して退出すること。
【解説】
・仏教にまつわる四字熟語。仏典の末尾に記されることが多い。
・「礼を作(な)して而して去る」
この言葉は初見の方でも、説法を聴いた後、一礼をした経験はあるかも?
8、【番外篇】うざいがき(有財餓鬼)
【意味】
・欲深く金銭に執着する人間のこと。
【解説】
・「守銭奴」に似た意味。
【例文】
・お金持ちなのに有財餓鬼な人は案外多い。
・資本主義が定着してから、有財餓鬼な人が益々多くなった気がする。
「うざいがき」ってすごいですよね笑
ちなみに、この熟語は、昔のテレビ番組「トリビアの泉」でも取り上げられたことがあります。