竹簡(ちっかん)の歴史・作り方を紹介 紙より前の本とはどのようなもの?

1、竹簡とはなに? 基礎情報を紹介!

・竹簡(ちっかん)とは、紙が発明されるまでの書籍である。おおよそ隋ごろになるまで、木簡(もっかん)と共に用いられていた。

・写真を見たら分かる通り、竹簡は細く加工した竹をひもでくくっているだけであり、非常に素朴であった。

・1970年以降、中国では古代の竹簡・木簡が大量に発見されいている。その中には、これまで伝わっていなかった文献が大量に発見され、諸学問の研究が盛んとなっている。

・竹簡の幅については、おおよそ0、9~1センチのものが大半。長さについては、短いものだと約23センチ(漢代の一尺に相当)、長いものだと46センチ(漢代の二尺に相当)や、それ以上に長いものも発見されている。

・文字については、前漢時代の竹簡だと隷書体(れいしょたい)が多く、戦国時代だと楚文字(=楚の地域で用いられていた文字)が多い。

銀雀山漢墓竹簡『孫子兵法』・隷書体(『銀雀山漢墓竹簡(壹)』より)
郭店楚簡『老子』・戦国文字(『郭店楚墓竹簡』より)

・三国時代までは、まだ紙の製造法が成熟しておらず、貴重品であったため、普段は竹簡・木簡を用い、正式な場面では紙(や(はく)(しょ)=絹に文字を書いたもの)が用いられていた。しかしその後、製造法が改良されていくにつれ、完全に紙が竹簡・木簡に取って代わった。
(なお、木簡のみは唐代以降も行政文書や荷札などの限定的用途として生き残った。おそらく、日本にも遣唐使を通じて木簡文化が輸入されたことが予想され、実際、奈良時代の木簡が多く発見されている。)

2、竹簡と紙の違いは? それぞれの長所・短所とは?

・紙と竹簡・竹簡を比べた場合、筆写媒体としては紙のほうが使い勝手がよい。なぜなら、「かさばらず、持ち運び・保管に便利」「図や絵を描くことが容易」だからである。

→竹簡が現役の時代、書籍を多く持っていることを形容する際、「車○台分」というように表記していた。例えば、戦国時代の(けい)()という思想家は、常に(馬)車五台分の書籍を引きながら(ゆう)(ぜい)に出かけた。ここから、「五車」で蔵書が多いことを示すようになった。このように、竹簡は非常にかさばるが、紙であればかさばらない。(電子書籍のある現代だと、紙も充分かさばる存在だが…)

巻いた状態の竹簡はかさばる…

・図や絵については、竹簡でも描くこと自体は可能だが、紙と比べると1本1本の間に隙間があるため、描きづらいのは明らか。

・一方、竹簡にしかない利点も存在する。紙は墨で書く場合、少しミスすれば修正が難しいが、竹簡は文字をミスした場合、小刀でその部分だけ削って書き直すことができる

→行政文書など、日々大量に作る場合は、必要なくなったものの表面を全て削り、簡単に再利用することができる。(実際、削った文字付きの破片が中国の古い井戸から発見されている。当時はエコだった?)

3、竹簡の作り方を紹介!

竹簡作りに必要な道具

竹簡/麻ひも(2本)/紙やすり/裏紙

小筆/墨汁/ペットボトルのふた(硯代わり)/(カッター)

竹簡の作り方

①竹簡の面にやすりをかけ、なめらかにする。
→ものによっては、竹簡に明るい面と位面があります。その場合は、明るい方を表にして、そちらに書きましょう。
→削りカスが出るので、下に紙を敷きましょう。

②まず竹簡を2本持ち、右側の竹簡の右側に、ひもの中央がくるようにする。

③続けて、右側からくるひも2本を交差させながら左側の竹簡に編み込む。以下同様に、全ての竹簡を編む。

④全て編んだら、竹簡を1本1本右側にしっかりと寄せて、抜け落ちないように固定し、左端でひもを結ぶ。
→竹簡同士の間をできる限り近づける!

⑤同様にもう一方のひもも編む(上下2箇所)。
→結ぶ位置は、上部と下部2箇所。あまり端だとひもが取れる可能性があるので注意。

⑥竹簡に漢文を書いていく。
→書く場所は、竹簡の最上部から最下部まで書いてOK。

【書き方】

・一旦試し書きし、にじみすぎないか確認すると良い。付ける墨汁は少な目でOK。(試し書き部分を削除したい場合は、カッターで削り取りましょう)
→墨汁は、現代で用いられている紙用のものではなく、粘度の高い専用のものがオススメ。通常のものだと、にじむ可能性が高い

・文字は、竹簡の最上部から書いて良い。また、実際に出てきている竹簡は、漢文の原文のみであり、句読点は基本的に存在していないので、そのように書くと、当時っぽさが出る。

・当時は、解けたときでも再現できるように、表面の下部や裏面に竹簡番号を書くこともあったので、それを真似して、「一」「二」「三」のように書いてもOK。

※墨汁で服を汚したり、カッターで手を怪我したりしないよう、慎重に作業を進めましょう!

4、竹簡に関する豆知識・日本との関わり

「冊」は竹簡を広げた形から、「典」は竹簡を両手で広げた様子からそれぞれ生まれた漢字である。
→これは、(こう)(こつ)文の「冊」「典」を見ると一目瞭然。

↑甲骨文字の「冊」
(竹or木をひもで編んだ様を描いている。)

↑甲骨文字の「典」
(竹簡or木簡を両手(十字のマーク)で開いている様を描いている。)

「篇」は、たけかんむりから分かる通り、元々竹簡を指す漢字だが、書物や書物の一部分を意味することもある。

・「」は現在、本の数を表すが、これは元々竹簡の書籍がいて保管されていたことが由来。

・「(さっ)(かん)(書物のページ順を誤ること)」や「()(へん)(さん)(ぜつ)(書物のとじひもが何度も切れてしまうこと)」など、竹簡に由来する言葉が現代日本にも伝わっている。

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竹簡作成キット
完成イメージ


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