漢文における呼称表現(一人称と二人称)のバリエーションを知ろう

ポイント

  • 漢文にはいくつか一人称と二人称の表現があるので、しっかりと抑えておくべき。自称と他称がしっかりと認識できないと、漢文のストーリーを把握するのがとても難しくなる。
  • 一人称を表すものとして、「我(われ)・吾(われ)・余(よ)・予(よ)」+「寡人(かじん)・孤(こ)・朕(ちん)・臣(しん)・僕(ぼく)・妾(しょう)・小人(しょうじん)」が挙げられる。
  • 「朕」は皇帝、「臣」は臣下、「妾」は妻、「僕」は召使いの自称である。
  • 二人称として、 「若(なんじ)・汝(なんじ)・女(なんじ)・爾(なんじ)・而(なんじ)」/「君(きみ)・卿(けい)・子(し)・夫子(ふうし)」が挙げられる。
  • 「若・汝(女)・爾・而」は、相手との関係が対等or目下or身分が低いの際に用い、「君・卿・子・夫子」の際は、 目上or身分の高いに対し用いる。
  • 「君(主君・暴君の「君」)」「子(孔子・君子の「子」)」「卿(漫画・アニメで用いられている)」は、現代日本語とも関わりがあるため、そこから尊敬の意味合いを定着させていくとよい。

こんにちは。本日は、漢文に登場する一人称(自称)・二人称(他称)を学んでいきましょう。

こんにちは。一人称って、「私・僕・俺・うち」みたいな自称のことで、二人称は「お前・あなた・君」みたいな他称のことですよね?

その通りです。日本語でもいくつかバリエーションがあるのと同じように、漢文にもいくつか自称と他称の表現があるので、しっかりと抑えておきましょう。
というのも、自称と他称がしっかりと認識できないと、漢文のストーリーを把握するのがとても難しくなります。

言われてみれば、「私」や「あなた」がしっかりと訳せないと、内容を知るのは相当難しくなりますもんね💦

1、漢文における自称(一人称) 我・吾・余・予/寡人・孤・朕・臣・僕・妾・小人

まず、自称を表すものとして、「我(われ)・吾(われ)・余(よ)・予(よ)」+「寡人(かじん)・孤(こ)朕(ちん)・臣(しん)・僕(ぼく)・妾(しょう)・小人(しょうじん)」を知っておきましょう💡

こう見てみると、結構多いですね💦ひとまず、寡人はこれまで詳しく学んだので大丈夫です

そうですね。寡人はめちゃくちゃ出てくるので、読みを含めてしっかり抑えておきましょう。

あと、「余・予」は現代の漢字の感覚とは異なるため、気を付けましょう💡

確かに、「余」は「余り」の「余」で、「予」は「予(あらかじめ)め」が思い出しやすいです。

今挙げて下さった用法は、漢文でも出るので、合わせて抑えましょう!

また、以下の点にも留意しましょう。
・「朕」は皇帝、「臣」は臣下、「妾」は妻、「僕」は召使いの自称。
・「小人」は、「道徳的でないダメな人物」という意味で、「君子(道徳的で立派な人物)」の反対の意味で用いられることもある。

どれが使われているかで、登場人物の情報が分かるのは大きいですね✨
でも、これらも現代とズレが多いから少し大変です。
「僕」って、今だと男の子の自称ですし💦

確かにそうですね💦
また、「妾」には、現代も漢文でも「愛人or側室」という意味もありますが、「妾」で「わらわ」or「われ」という意味としても用います💡

あと、臣下が「臣(=私)は○○であり~」みたいに話すのも変な感じがします笑

確かに、現代で「部下(=私)が言うには~」みたいには言いませんしね笑
だからこそ、しっかりそのズレを認識しましょう!

2、漢文における他称(二人称) 若・汝(女)・爾・而/君・卿・子・夫子 

次に、漢文における他称(二人称)として、 若(なんじ)・汝(なんじ)・女(なんじ)・爾(なんじ)・而(なんじ)/君(きみ)・卿(けい)・子(し)・夫子(ふうし) を学びましょう。

二人称もけっこう多いですね。あと、現代と用法が違う漢字が多くて戸惑います💦
若(なんじ)は、普通だと「若い」って意味だし💦

「若(なんじ)」については、元々目上の存在が目下に対し、「お前」のようなニュアンスで用いるものです。目下ということは「若い」ので、「若」には「お前」と「若い」という意味があるのかもしれません。

そう言われてみれば、「若い」も「お前」も「若」で表すことにも納得できます✨なんか、頭にすっと入ってきました!

あと、汝(じょ)・女(じょ)・爾(じ)・而(じ)は、音が近かったことから、それぞれ二人称として用いられるようになったという説があります。

確かに、音読みしてみると、何となく音の近さが分かります💡

また、「若・汝(女)・爾・而」は、相手との関係が対等or目下or身分が低いの際に用い、「君・卿・子・夫子」の際は、 目上or身分の高いに対し用いることを覚えておきましょう。

これも知っていると、ストーリーの骨格を掴みやすそうですね。しっかり覚えます!

それにしても、「君」=尊敬の意味合いってゆうのが、現代とはズレていて少し戸惑いがあります💦

確かにそうですが、尊敬の呼称の「君」は、君主や主君、暴君のような上位の存在を表す「君」と同様のものだと考えると、抑えやすいと思います✨

よく考えてたら、日本語とも関わりありますね笑。これだと無理なく覚えられるかもです✨

じゃあついでに、「子」=「あなた」という尊称であることは、どうやって覚えたらよいですか?

できるだけ楽して覚えようとする姿勢は素晴らしいですよ✨「子」は、「子爵」というかつて日本にあった高貴な身分を想起すると、抑えやすいと思います。

現代だと「子」は子どもの「子」としてのイメージが強いですが、漢文では尊敬の意味合いで用いられているほうが多いです。今回の「子=あなた」や孔子の「子(=先生)」や「君子(=道徳的で立派な人物)」という意味などがその例です。

「子爵」って、ある程度古い時代の小説や漫画でたまに出てくる地位だから、なんとなく聞いたことあります💡あと「孔子」「君子」も知っているので、そのイメージで「子=あなた」も覚えられそうです!

あと、「卿(けい)」もよく漫画やアニメで今でも使われていることがありますね。確か、BLEACHの朽木白夜やリゼロのクルシュが使っていたと思います。

こう考えると、二人称は特に現代との繋がりが今でも割とあるような気がします。お陰でなんとか覚えられそうです。ありがとうございました!



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。