【意味・読み方】
①お互いに/読み方→相(あい)
②一緒に/読み方→相(あい)
③私をorあなたを/読み方→相(あい)
→下の動作が及ぶ対象があることを表す。
④次々と/読み方→相(あい)
⑤大臣or宰相/読み方→相(しょう)
⑥補佐する/読み方→相(たす)ク
①②③④が副詞、⑤が名詞、⑥が動詞です。
基本的に①②あたりを知っていればOKです。現代日本語でも、「相愛(=互いに愛し合うこと)」「相手(=物事を一緒にする片方の人)」とある通りです。
たまに③のような意味で用いられることもあるので注意です。
③が訳せないと、現代語訳がとても難しくなります💦
⑤⑥は、「このような意味もあるんだ」くらいで大丈夫です✨
【例文】
①卒相与驩為刎頸之交。
(卒(つひ)に相与に驩(よろこ)びて刎頸(ふんけい)の交わりを為す。)『史記』
→ついにお互いに打ち解けて、刎頸の交わりを結んだ。
②道不同、不相為謀。
(道同じからざれば、相為(あいとも)に謀らず。)『論語』
→(進む)道が同じでなければ、一緒に計画することはできない。
③明月来相照。
(明月来たりて相照らす。)王維「竹里館」
→明月が差し込んできて私を照らしている。
④鶏犬之声相聞。
(鶏犬の声相聞く。)『老子』
→ニワトリや犬の声が次々と聞こえてくる。
⑤昭王即以孟嘗君為秦相。
(昭王即ち孟嘗君を以て秦の相と為す。)『史記』
→昭王はすぐに孟嘗君を秦の宰相とした。
⑥周公相成王。
(周公 成王を相(たす)く。)『書経』大誥篇
→周公が成王を補佐した。