人柄・性格・態度にまつわる四字熟語(意味付き) 人をほめる・批判する時の表現力を高めよう! 

1、優れた人柄・性格・態度を表す四字熟語

十全十美(じゅうぜんじゅうび)
【意味】
欠点が全く無く完璧なこと。
「十全」は「少しの欠点もないこと」、「十美」は「完璧なこと」を指す。

【例文】
美容院に行って新しい服も買い、行く所の下調べも終え、十全十美の準備で好きな人とのデートに臨んだ。

好きな人や憧れの人(推し)って、十全十美に見えませんか?✨

温厚篤実(おんこうとくじつ)→温厚にして篤実
【意味】
人柄が温厚で情に厚く、誠実であること。

【例文】
Aさんは温厚篤実な人柄であり、周りのみんなから慕われている。

人は温厚篤実であるべきだと思いますが、誰でもいつでも人に優しく誠実にする必要はないと思います。
時には厳しさや冷たさが必要なときもあります。

質実剛健(しつじつごうけん)→質実にして 剛く健(すこや)かなり
【意味】
心身共に無駄な飾り気が無く充実していて、強くてたくましいこと。
「質実」の「質」は「素朴」、「実」は「誠実」の意味。

【例文】
質実剛健なAさんは、友人に変に気を遣わずにダメなことはダメと忠告することができるし、運動部に所属していて身体も強い。

「健全なる精神は健全なる肉体に宿る」という格言もあるので、身体も心も鍛えて健やかな状態でありたいものですね!

天真爛漫(てんしんらんまん)
【意味】
無邪気で明るい性格・様子。

【例文】
ワンピースのルフィやハイキュー!!の日向、HUNTER×HUNTERのゴン、NARUTOのナルトなど、ジャンプ漫画の主人公は天真爛漫な性格が人物が多い。

個人的には、上のような天真爛漫なキャラより、性格に難があったり、心に闇を背負っているキャラ(例:影山・キルア・クラピカ・サスケ)のほうが中二心がくすぐられて好きです。

文質彬彬(ぶんしつひんぴん)
【意味】
見た目や肩書きと中身が釣り合って整っていること。
文=外見や振る舞い、質=中身や本質、彬彬は釣り合っているさま。

【例文】
Aさんは、大学教授として立派に務めると共に、人格的にも素晴らしく、まさしく文質彬彬と呼ぶにふさわしい。 

年功序列と文質彬彬というのは、相性が悪いと思います。
優秀でなくとも出世してしまえば、文質彬彬ではなくなってしまいますし💦

通暁暢達(つうぎょうちょうたつ)→通じて暁るく暢(の)びて達す
【意味】
ある物事に深く通じていて、発する文章や言葉が伸び伸びしていること。

【例文】
Aさんは漫画が大好きで詳しく、漫画の話になると通暁暢達に話す。

通暁暢達って、好きな物事がある人は誰でも持っている素質だと思います。

博覧強記(はくらんきょうき)→博(ひろ)く覧(み)て強く記(おぼ)ゆ
【意味】
沢山の書物を読み、得た知識をしっかり覚えていて、豊かな学識を持っていること。

【例文】
Aさんは幼い頃から様々な本を読んで博覧強記である。

2、落ち着いた人柄・性格・態度を表す四字熟語

泰然自若(たいぜんじじゃく)→泰然として自若なり
【意味】
落ち着いていて自然体であるさま。
「泰」は「落ち着いている」、「自」は「自然体である」、
「然」「若」は状態を表す言葉に添える助字。具体的な意味はない。

【例文】
発表する前でみなが緊張している中、Aさんだけが泰然自若としている。

泰然自若な態度って、どうやったらできるようになるのでしょう?
豊富な人生経験でしょうか?

明鏡止水(めいきょうしすい)→明らかなる鏡 止まる水
【意味】
余計な考えが無く、澄み切って落ち着いた様子。
「明鏡」は澄み渡っている鏡、「止水」は水の動きがなく静かである様子で、
どちらも人の様子の比喩となっている。

【例文】
テストに臨むにあたり大切なことは、失敗することを恐れたり、どのような問題が出るかあれこれ考えたりすることではなく、明鏡止水の心境でいることである。

明鏡止水って、シンプルにカッコいいですよね…

虚心坦懐(きょしんたんかい)→虚(うつ)ろな心 坦(たい)らかな懐(ふところ)
【意味】
心に邪念など余計なものがなく、平静であるさま。

【例文】
人の話を聞くときは、好き嫌いや偏見を持つこと無く、虚心坦懐な気持ちで臨むべきである。

人って、ついつい偏見や好き嫌いで物事を判断しちゃいますよね💦

廓然大公(かくぜんたいこう)→廓然として大いに公なり
【意味】
心が広く、公平であるさま。
「廓然」は「広々とした様子」を指す。

【例文】
廓然大公さは、リーダーに必要な素質だが、実際には自分に近しい人をひいきしたくなるのが人の情である。

公平さを重視しすぎれば特別な存在が特別でなくなってしまうので、難しいですね…

行雲流水(こううんりゅうすい)→行く雲 流れる水
【意味】
物事に深く囚われず、流れる雲や水のように、自然に任せて生きること。

【例文】
Aさんは、勉強や仕事、恋愛などに執着せず、行雲流水の心持ちで生きている。

欲に従って物事に執着しながら生きる人生と、欲を捨てて流れるままに生きる人生、どちらが自分に合っていると思いますか?

3、悪い人柄・性格・態度を表す四字熟語

馬耳東風(ばじとうふう)→馬の耳に東風
【意味】
人の意見や批判を全く聞かないこと。

【由来】
心地よい春の東風が馬の耳に吹いても、耳は全く反応がない様子から生まれた。

【例文】
○ャニーズ事務所の○○社長は、これまでの性被害がいくら報告されて批判されても、反応がなく馬耳東風である。

傍若無人(ぼうじゃくぶじん)→傍(かたわ)らに人無きがごとし
【意味】
人目を気にせず、勝手に振る舞うさま。

【例文】
彼らは電車の中で大声で話している。周りの人は、傍若無人な態度に腹が立っていた。

授業中に私語でうるさくする人も傍若無人ですね。
先生としては非常に邪魔なので、控えて欲しいものです…

俛首帖耳(ふしゅちょうじ)→首(こうべ)を(ふ)せて耳を帖(た)る
【意味】
他人の態度を伺ってばかりの卑しい態度のこと。
犬が頭を伏せて耳を垂れさせながら主人に従う様子から生まれた語。

【例文】
Aさんは上司に俛首帖耳した結果、実力もないのに出世することができたが、私はそれが嫌だ。

社会人になったら、権力者へ俛首帖耳の態度を取らざるを得ない場面が出てきてくるかも?

夜郎自大(やろうじだい)→夜郎自ら大なり
【意味】
自分の実力を知らずに調子に乗っているさま。

【由来】
昔、漢という強大な国があることを知らなかった小さな国の夜郎の王様は、漢の使者が来た時、「我が国と漢ではどちらが大きいのか」と尋ねた。「夜郎自大」はこの話から生まれた語。

【例文】
地元では野球のうまかったAさんは、全国的に野球が強くて有名な高校へ入学すると、自分が夜郎自大であることに気付いた。

「井の中の蛙」に似ていますね。小さい頃はだいたい夜郎自大になる気がします。

封豕長蛇(ほうしちょうだ)→封(おお)きな豕(いのしし) 長き蛇
【意味】
貪欲で残酷なさま。
イノシシが何でも食べるように貪欲で、蛇が獲物を丸呑みにして残酷なことから。

【例文】
ケータイショップの営業は、厳しいノルマがあることから、封豕長蛇にならざるを得ない側面がある。

これは偏見かもしれませんが、社長や社会的成功者には封豕長蛇な人が多い気がします!

用管窺天(ようかんきてん)→管を用いて天を窺(うかが)う
【意味】
視野が狭いことのたとえ。「管」は「細い管」を指す。

【例文】
若いうちは、自分の考えが絶対正しいと思うなど、用管窺天になりがちである。

用管窺天にならないための方策は、色々な人と関わったり、色々な経験を積むことだと思います。

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