漢詩は2句ごとに解釈しよう!+句読点の付け方

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ポイント

  • 漢詩は基本的に2句ごとで意味が区切れてるため、2句ごとに現代語訳していくとよい。
  • 奇数句の後に「、」、偶数句の後に「。」を付けると、読みやすくなる。(ただし、あくまで目安。実際に訳す際は、「、」の所は「。」としたほうが良い場合もある。)
  • そもそも漢詩は、文字数が少なく、通常の漢文より省略が多いので、解釈がとても難しい。(特に五言絶句は鬼のように難しい)
  • 漢詩は、2+3(+3)の法則や、2句ごとに訳すテクニック、注釈を活用して6~7割分かれば問題ない。

1、漢詩は2句ごとに解釈しよう!+句読点の付け方

こんにちは。本日は、漢詩の読み方について、さらに学んでいきましょう!

先生こんにちは!漢詩の読み方って、これまで五言詩は2+3、七言詩は2+2+3で区切るのは学んだんですが、それ以外にもあるんですか?

あと2つあります💡今日はそのうちの1つ、「漢詩は2句ごとに解釈する」というテクニックをお伝えします✨

「漢詩は2句ごとに解釈する」って、現代語訳するときは、2句ごとにすべきってことですか?

その通りです!漢詩は基本的に2句ごとで意味が区切れています。従って、奇数句の後に「、」、偶数句の後に「。」を付けると、読みやすくなります✨

2、実際に訳してみよう! その1

例えば、下の漢詩をご覧下さい。

ナナさん、以下の注釈を活用しつつ、「2+2+3」の法則と2句ごとに解釈するというテクニックを駆使し、現代語訳してみましょう!

注釈

・魚玄機→唐代に活躍した女性詩人。恋愛に関する詩を多く残した。「送別」は、夫へ向けた詩。

・秦楼→魚玄機とその恋人が過ごした妓楼(ぎろう)。

・愜心期→心ゆくまで大切な時間を過ごす。

・仙郎→ここでは夫を指す。

・雲→ここでは魚玄機自身を指す。

・言→ここでは「尋ねる」の意味。

・一蓋→灯りを付けた小皿のこと。

めっちゃ注釈多いからいけるかも笑
えっと…
第1・2句「妓楼では、何日もの晩を心ゆくまで(あなたと)過ごして、計算できない夫と別れることになろうとは。」
第3・4句「眠りから覚めて、尋ねないで下さい私が去った(後にいる)場所を。火が残っている皿に蛾が飛び込んでいる。」

でどうでしょう!?なんか第3・4句は「。」で区切っちゃいましたけど…

この作品の場合、第1・2句は続けて解釈すべきですが、 第3・4句は「。」で一旦区切った方がよいですね。いきなり例外ですいません笑。しかし、意味的には2句ごとの解釈で大丈夫です。

了解です!ひとまず奇数句に「、」、偶数句に「。」を付けるけど、例外が普通にある目安の1つとして見ておきます!

現代語訳はよい感じです✨だいたい6~7割くらいの把握率ですね💡補足できているの偉いです✨

へへ…でも理解度6~7割って低くないですか?💦

そんなことないですよ!そもそも漢詩は、文字数が少なく、通常の漢文より省略が多いので、解釈がとても難しいです。(特に五言絶句は鬼のように難しいです笑)

細かいテクニックや注釈を活用しつつ、何とか6~7割程度理解できればそれでOKです!

そういってもらえると気が楽です✨完璧に理解するのは無理だって最初から分かっていれば、逆に取り組みやすいです💡

ちなみに正解としては、こんな感じです。

第1・2句「妓楼では、何日もの晩を心ゆくまで(あなたと)過ごしましたが、夫と別れることになろうとは、思いもよりませんでした。」
第3・4句「眠りから覚めて、私が去った (後にいる)場所を尋ねないで下さい。火が残っている皿に蛾が飛び込んで(燃えて)いる。(ちょうど私のように)

※第2句「不料」は「計算する」より「思いもよらない」「予想できない」という意味で解釈
※第3句「莫言雲去処」は、「雲去る処を言う莫れ」のように訳した方がよい。
※第4句「野蛾」は魚玄機自身が恋に焦がれているのを例えている。

蛾が灯りで自分が焼けてしまっているのを、自身が恋に焦がれてしまっているのにかけているのが、すごく素敵です✨

そうですね💡漢詩(を含めた漢文)では、何かを何かに例えるのが非常に多いので、常に注目してみましょう!

なお、この歌は、魚玄機が妾(めかけ)として愛した李億(りおく)という男へと贈った作品だとされています。魚玄機は、李億を愛していましたが、正妻から圧力をかけられ、捨てられてしまいます。

魚玄機さんかわいそう…💦

そうですね。魚玄機は、このような恋愛の漢詩を沢山残しているので、一度詳しく取り上げてみたいですね✨

是非取り上げて欲しいです!!!

3、 実際に訳してみよう! その2

もう1回、チャレンジしてみましょう!同じ要領で、以下の漢文を現代語訳してみて下さい。

注釈

・危檣→高い帆の柱

・随→(平野に)垂れ下がる

・大江→長江のこと

。名→名声のこと

・飄飄→(風に吹かれて)さまようさま

・沙鷗→砂場にいるカモメ

えっと…
第1・2句→細い草の上を、微かな風が吹いている岸、高い帆の柱(の舟)で、一人きりで夜(を過ごす)。
第3・4句→星は平野に垂れ下がって広がっており、月は長江に湧いて流れている
第5・6句→名声は、どうして文章によって表されるだろうか。役人(生活)は、老病のため休まなければならない。
第7・8句→さまよって、何に似ているだろうか。天地の砂場にいるカモメである。

うーん…よくわかりません💦

充分よくできていますが、1点だけ質問です。第7句の「飄飄として」は、誰がor何がさまよっていると思いますか?補足してみましょう。

えーと…作者の杜甫自身のことかな?

その通りです!従って、第8句のカモメは、杜甫自身と似ていることを述べます。自身の寄る辺が、カモメと似ていると思ったのでしょう💡

なるほど…タイトルからも旅していることが分かるから、何となく想像がつきます。

全体の正解はこんな感じです。
第1・2句→(私は)細い草の上を、微かな風が吹いている岸(を見ながら)、高い帆の柱(の舟)で、一人きりで夜(を過ごす)。
第3・4句→星は平野に垂れ下がって広がっており、月は長江から湧いて流れて(輝いて)いる。
第5・6句→名声は、どうして文章によって表されるだろうか。(私は文章=詩文によって名声が得たいとは思わない。)役人(生活)は、(自身が)老病のため休まなければならない。
第7・8句→さまよって(る私は)、何に似ているだろうか。(例えば)天地の(間の)砂場にいるカモメであろう。

※第1句は、恐らく杜甫が舟から見ている風景なので、それを意識して訳すと良い。
※第4句は、満天の星空が、あたかも河=長江から天上へ昇っているように見えることを踏まえている。
※第5句は、暗に自分が名声を欲していないことを述べている。
※第7句の「飄飄」は、自身のさまを表している。

これ分かるわけなくないですか💦?というか、本当に省略多すぎてびっくりしました。

第1句とか「我見細草微風岸(我、細草 微風の岸を見て)」とかにして欲しいですし、第7句も「飄飄」だけじゃなくて、「飄飄たる我」とか「飄飄たる我が身」とかにして欲しいです💢

気持ちはとても分かります。しかし、絶句や律詩は文字数やルールが厳密なので、分かりやすくかくのは本当に難しいです。というか、彼らはそもそも分かりやすさをそこまで求めません。

なるほど…だからこそ、漢文は6~7割でOKなんですね💡

その通りです。全体で何となくニュアンスが掴めればOKです。今回の場合は、夜の船旅の様子や、杜甫の寂しそうな心情が何となく分かればよいです✨

ちなみに今回は、第1・2句と第3・4句が「、」で訳せますが、第5・6句と第7・8句は「。」で訳します。しかし、それぞれ意味としては、セットで訳したほうが分かりやすいでしょう✨

そうですね。やっぱり句読点は目安にしておいて、2句ごとに訳すのは習慣にしておこうと思います。ありがとうございました!

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