ポイント
- 漢詩を読む際は、五言詩は2・3、七言詩は2・2・3で区切ろう。(高い確率で、漢詩はこのようなまとまりで作られている。)
- この法則を知っていれば、問題を解く際や内容を読解する際、役立てられる。
1、五言詩は2・3、七言詩は2・2・3で区切るべし!
こんにちは。前回は、漢詩の基本の型について学んだので、今回は読み方について、コツをお伝えします。
先生こんにちは。漢詩を読むコツって何ですか!?
それは、「五言詩は2・3、七言詩は2・2・3で区切るべし!」ということです。
どういうことですか?
原則として、五言詩は2字+3字、七言詩は2字+3字+3字の構成になっているということです。下の2つの漢詩を見てみましょう💡
確かに…水色のマーカーを引いたバージョンを見ると、一目瞭然ですね💡
もちろん例外はありますが、原則としては2・3or2・2・3で区切れます。
この原則って、どんな時に使えるんですか?
漢詩が出題され、かつ本文を書き下しor読解する問題が出た場合に役立ちます。共通テストではあまり見かけない方式ですが、国公立の二次試験や、私立大学の入試では出題されることがあります。
2、練習問題
実際に、このコツが使える過去問を紹介するので、解いてみましょう!
明治学院大学2014年度(問題文を一部変更した部分があります。)
Q:白居易「江楼夕望招客」の第2句「山勢川形闊復長」について、正しい書き下し文を次から選びましょう。
1、山の勢い川の形の闊(ひろ)く長きを復す。
2、山勢川形、闊くして復(また)長し。
3、山は川の形の闊くして、復(また)長く勢いよし。
4、山の勢いも川の形も、闊くして復(ふたたび)長し。
えーと…七言詩は2+2+3なので、少なくとも3(4+3)は無いですね!
その通りです!残りは意味や文脈によって決めればOKです。ここでは本文全て引用していないので、正解まで選ぶのは難しいと思いますが笑(ちなみに2が正解です。)
しかし、今回の法則を知っているだけで、4択が3択になるのは、中々大きいと思います。
そうですね💡あと、問題になってなくても、漢詩全体を理解する際、役立つと思うので、漢詩が出たときは、まず線を引いてみたいと思います✨