1、一言芳恩(いちごんほうおん)
【意味】
一言かけてもらった恩を忘れずに感謝すること。
【例文】
辛かった時に友だちが心配して声をかけてくれたのを、今でも一言報恩に感じている。
【解説】
・「一言」は、声を掛けてもらうこと。(具体的には、調子を聴くなど。)
・「芳恩」は、他者から受けた恩や親切のこと。
「一言」とは、他者からのサポートとしては比較的軽いものになりますが、そういった日々の細かな優しさを意識して感謝することは、生きる上で大切で、幸せになるための方法の1つだと思います✨
2、感恩報謝(かんおんほうしゃ)
【意味】
受けた恩を忘れずにありがたいと思い、最大限のお礼の気持ちでもって恩返しすること。
【例文】
両親は、私が野球の習い事をする際、両親は沢山のサポートをしてくれたので、今でも感恩報謝している。
【解説】
・「恩を感じて謝を報ず」と書き下す。「謝」は「最上級のお礼」の意味。
・「感謝」のもとの言葉。
1の「一言芳恩」よりも、恩義が強い時にピッタリの言葉です。両親を含めた家族、恩師、親友などに対して用いると良いですね✨
ちなみに、現在でもよく用いる「感謝」のもとの言葉とされています💡
3、慈烏反哺(じうはんぽ)
【意味】
子どもが両親の恩に報いて、親孝行を尽くすこと。
【例文】
今度の母の日には、プレゼントと一緒に感謝の気持ちを伝えて、慈烏反哺を尽くしたいと思っている。
【解説】
・「慈烏 哺を反す」と書き下す。
→「慈烏」=カラス、「哺」=口の中のエサ、「反哺」=(両親に)口の中のエサを返して恩返しする。
・昔の中国ではこのように認識されていたらしいが、実際にカラスにこのような習慣はないらしい…
「慈烏反哺」は、恩を受けた対象が両親限定で、両親に恩を返す時に用います。
カラスが親孝行することが元ネタですが、少なくとも現代日本にはカラス=親孝行というイメージはないですね💦
4、感激涕零(かんげきれいてい)
【意味】
感動するあまり涙を流すこと。
【例文】
・恋人からプロポーズされ、感激涕零した。
【解説】
・「涕」=涙、「零」=落ちる。
・極度の感謝を表すときに用いる。「感謝の言葉もない」と似ている。
この四字熟語は、あの諸葛亮(孔明)の「出師の表」が出典です。
日本ではあまり普及していませんが、良い言葉なのでここで紹介させていただきます✨
5、千恩万謝(せんおんばんしゃ)
【意味】
多くの恩に対し、それより多くの感謝で応えること。
【例文】
両親・兄弟・親友をはじめとして、これまで支えてくれた全ての人に千恩万謝したい。
【解説】
・「千の恩 万の謝」
・「千」も「万」も概数で、「非常に多いこと」の意味。
もらった恩よりもっと恩返ししようとする気持ち、大切だと思います✨