諡(おくりな)で漢文が楽しく読みやすくなる!

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ポイント

  • 「諡(おくりな)=尊い人が死んだ後、贈られる名前」であり、生前の業績の善し悪しによって決まる。諡はその人物の生き様を表している。
  • 諡は、君主、君主の妻、有力な臣下にも贈られる。
  • 良い諡として、文・武・桓・昭・明・荘(壮)・景・平などが挙げられる。
  • 悪い諡として、哀・悼(とう)・湣(びん)・殤(しょう)や、霊・厲(れい)・繆(びゅう)・煬(よう)・隠・幽が挙げられる。+「桀紂(けっちゅう)」
  • 漢文を読む際、良い諡の人が登場したら「この人が活躍する」、悪い諡の人が登場したら「この人が失敗する」と予想しながら読むべし。

1、諡(贈り名)とは何か?

こんにちは。本日は、諡(贈り名)について学びましょう!

諡って何ですか?はじめて聞きます💦

諡とは、その名の通り「贈り名」であり、「偉い人が死んだ後、贈られる名前」です。

「偉い人が死んだ後、贈られる名前」 ?戒名(かいみょう)みたいなものですか?

似てます!そんな感じで、現代との繋がりを常に意識するのは大切です。記憶が定着しやすいですし、視野も広がります。素晴らしい!

具体的には、どんな諡があるんですか?

ナナさんは既に世界史で触れているはずです。「漢の武帝」を覚えていますか?

勉強したことあります!

武帝の「武」も諡です。この諡は良い諡であり、特に軍事的な功績のある人に贈られます。ちなみに、武帝の本名は「劉徹(りゅうてつ)」です。

このように諡は、生前の業績によって決められます。良い行いをしていれば良い諡に、悪い行いをしていれば悪い諡になります。

初耳です💡諡がもらえるのはトップだけですか?

武帝のような君主の他、君主の妻、有力な臣下にも贈られることもあります
例えば三国志の蜀で言うと、以下の通りです。
劉備(君主)=昭烈帝
甘夫人(劉備の妻)=昭烈皇后
関羽(部下)=壮繆侯
張飛(部下)=桓侯
諸葛亮(部下)=忠武侯
趙雲(部下)=順平侯

劉備と諸葛亮は有名ですね💡彼らも諡をもらってたんですね。

どの諡も割とぴったりだと思いますよ💡例えば、関羽の「壮繆」は「壮=血気盛ん 繆=間違っている」であり、自尊心の強い性格で最期にやらかしてしまった生き様に合っています。
諸葛亮の「忠武」は「忠義を尽くして武の方面で活躍した」ということで、これもしっくりきます✨

諡はその人物の生き様を表しているんですね💡興味深いです✨

2、良い諡とは何か?

もう少し詳しく学びましょう。諡は、ざっくり分かると「良い諡」と「悪い諡」に分かれます。
良い諡としては、文・武・桓・昭・明・荘(壮)・景・平などが挙げられます。例外もありますが、これらの諡を贈られた人は、高確率で優秀な業績を残しています。特に、「文」と「武」はとびきり良い諡です。

なんとなく良いイメージの漢字が多いですね!

「文」=「内政的に業績の高かったor人徳に優れていた」、「桓」=「勇ましい」、「昭」「明」=「明るいor明らか」、「荘」=「正しく厳しい」、「景」=「大きいor縁起が良い」、「平」=「安定している」のようなプラスの意味があります。

このような諡をもらった人が漢文で登場してきた場合、「この人が活躍する!」と予想して読みましょう!

ちなみに、良い君主の条件については、以下にまとめてありますので、よかったらあわせてご覧になってみて下さい💡

3、悪い諡とは何か?

じゃあ、悪い諡ってどんな漢字なのですか?

哀・悼(とう)・湣(びん)・殤(しょう)や、霊・厲(れい)・繆(びゅう)・煬(よう)・隠・幽などが挙げられます。

こっちは、なんとなく悪いイメージの漢字が並んでますね!「 煬(よう) 」って、あの世界史で学ぶ隋(ずい)の煬帝(ようだい)がそうですよね?!

よく気付きましたね!視野が広くて良いです!教科ごとの関連を踏まえることはとても大切です。

確か煬帝は、隋を滅ぼした皇帝でしたね?

そうです。煬帝は外征の失敗や経済政策の失敗に加え、国を滅ぼしてしまっています。悪い諡をもらってしまうのは仕方が無いですね💦
「煬」とは、「煬=焼き尽くすor独善的で孤立している」のような意味があります。

この他、「哀=かわいそうor悲しい」、「悼=恐れるor怖がる」、「湣=にごるor乱れている」、「閔=哀れむor病む」、「殤=若死に」、「霊=使者」、「厲=やまいorわざわい」「繆=間違える」、「隠=隠れる」「幽=静かor暗い」のようなマイナスの意味があります。(もちろん、漢字によってはマイナス以外の意味もあります。)

なるほど、やっぱり面白い習慣だなぁ…

特に、「幽」「霊」は国を滅ぼした君主に贈られることが多いです。

ちなみに、「桀紂(けっちゅう)」という諡も存在していますが、これは夏という王朝の「桀王(けつおう)」と、殷という王朝の「紂王(ちゅうおう)」をあわせた言葉で、暴君(ろくでもない君主)の代名詞として用いられます。あわせて知っておきましょう!

漢文読解において、諡を持つ人物が表れた場合、その諡が良ければ、その人物は話の中で活躍する可能性が高く、悪ければ失敗する可能性が高いです。知っておいて損はないでしょう💡

なるほど💡業績によって諡が決まっているのなら、諡を見るだけで話の流れがある程度予測できるのですね。今度問題で出てきたら注目してみます!

その通りです!気になった人物は、どのような業績を残したのか調べてみるのも面白いでしょう。お疲れ様でした✨

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