恋愛×ファンタジーな内容の漢文 3選

皆さんこんにちは。本日は、恋愛×ファンタジーに関連する話を3つご紹介します💡

1、結婚できない冴えない男と訳ありの美しい女の話

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結婚できない冴えない男と訳ありの美しい女の話(『搜神記』より)

漢のころ、談生(だんせい)という男は40歳になっても独身で、日頃から『詩経(しきょう)』(の恋愛関係の詩)を読んでは胸にこたえる思いをしていた。ある夜更けに、1人の娘が訪ねてきた。年は15、6程度であり、美しい顔であり、着ているものも素敵であった。娘は談生に近づき、「夫婦になりましょう」と言った。また、女性は続けて「私は普通の人間とは違いますから、あかりで私を照らしてはなりませぬ。3年経ってからでしたら、照らしても大丈夫ですが…」と伝えた。

2人は夫婦となり、男の子が生まれた。しかし、その子が2歳になった後、談生は我慢ができずに、夜中に妻が寝込んだ後、こっそり妻を灯りで照らしてみた。すると、妻の腰から上には普通の人間同様に肉が付いていたが、腰から下は干からびた白骨であった。その時、妻は目を覚まし、「あなたは約束を破りましたね。私はもうすぐで生き返る所でしたのに…どうしてあと1年待つことができなかったのでしょう?」と談生に述べた。談生は涙を流して謝ったが、今となってはどうすることもできない。

すると妻は、「私はあなたと永久に別れなければなりませんが、自分の子どもが貧乏であなたと共に暮らせなくなったら悲しいので、最後に贈り物を差し上げます。」と述べた。談生は妻に連れられて、立派な屋敷に入った。妻は赤い上着を談生に差し出し、「これで生計が立つでしょう。」と言い、談生の着物の裾(すそ)を裂き、形見のしるしとして立ち去った。

その後、談生が上着を持って町に売りに行くと、とある王様の親族が莫大な金で買い取った。ところが王は、その上着に見覚えがあった。「これはうちの娘の上着ではないか。どこの店で買ったのだ。きっと墓を暴いたに違いない!」と。そこで談生は捕らえられ、厳しく取り調べられた。

談生はありのままを説明したが、王は信用できず、娘の墓を確かめたが、墓に荒らされた形跡はない。掘り返してみると、談生の説明通り、着物の裾が出てきた。さらに、2人の子どもを呼び寄せてみると、まさしく娘にそっくりであった。そこで王もやっと談生の話を信じ、談生に贈り物を与え、さらに子どもを宮中の警護役として取り立てた。

なんか、恋愛系のマンガやライトノベルにありそうな話ですね。冴えない男と訳ありの美女が恋に落ちて…みたいな?

「モテキ」や「彼女、お借りします」をはじめとして、ラブコメのマンガで「主人公の男が平凡で冴えない」というのは、もはやテンプレですね。また、「生き返り」というのも、「ドラゴンボール」や「NARUTO」など、マンガやアニメあるあるです。

確かに…なんか親近感が湧くのは、そのせいですかね?

この話は、1500年以上前には存在していた話ですが、このような日本の創作物のテンプレは、昔から存在していた訳ですね。

2、男の愛する気持ちが天に届いて女が生き返る話

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男の愛する気持ちが天に届いて女が生き返る話(『搜神記』より)

晋(しん)の恵帝(けいてい)の時代、河間郡(=今の河北省)に、ひそかに愛し合う男女がいた。2人は結婚を誓い合っていた。

(その後)まもなく夫は従軍し、何年経っても帰らなかった。女の実家は、女を他の男のもとへ嫁がせようと望んだが、女は嫁ぐことを拒否した。それでも女の両親が再婚することを迫ったので、女はやむを得ず他の男のもとへ嫁いだ。しかし女は、まもなく病気になって死んでしまった。

その後、元々女と愛し合っていた男が戦争から帰ってきて、女の所在を聞いた。女の実家は、詳しく女の埋葬先を詳しく話した。そこで男は、女が埋葬されている墓へ行き、墓で泣いて悲しみを述べようとしたが、気持ちを我慢できず、墓を掘り起こして棺を開いた。すると、女がたちまち蘇生した。男は、女を背負って家に帰り、数日間、養生したところ、女は回復して以前の通りになった。

その後、後に結婚したほうの夫が妻が生き返ったことを聞き、男のもとへ行って生き返った妻を求めた。男は生き返った女を返さずに言うには、「あなたの妻は既に死にました。天下に死者が生き返るなんて、聞いたことがあるでしょうか。いやありえません。生き返った妻は、天が私に授けてくれたものであり、あなたの妻ではありません。」と。

こういう訳で、お互いが生き返った妻が自分の妻だと訴えた。郡や県では、この訴えについて決めることができず、2人は上訴した。

王導(おうどう)が朝廷に申し上げた。「今回の件は、強い真心が天地に届いたから、死者を生き返らせたのです。これは、普通のことではありません。従って通常の法律で判断することはできません。墓を開いた者に生き返った妻を返して欲しいと思います。」と。朝廷はその意見に従った。

こっちも生き返ってる笑。でも、1とは色々違う部分もありますね。三角関係?みたいになっていたりしますし。

三角関係も、恋愛物にありがちですね。
一方で別に注目したいのが、「天に真心を込めて祈ったら人が生き返った」という所です。こういうファンタジーな「奇跡」は、マンガやアニメにありがちかもしれませんね。

確かに…これも抵抗なく読めるのは、設定がありがちだからなんですね!

3、死んだ妻に遇いに行った話

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死んだ妻に遇いに行った話(『搜神記』より)

漢の時代、北海郡の営陵県(=現在の山東省)に1人の不思議な術を使う男がおり、人間を死んだ人を会わせる術を使った。

妻を亡くしてから数年になる同郡の男が、その評判を聞き尋ね、「死んだ妻に一目で良いから会わせて下さい。それができたら、死んでも思い残すことはありません。」と。

すると術士は、「会いに行かれるがよい。ただし、暁を告げる太鼓の音が聞こえたら、すぐに外に出て下さい。決してぐずぐずしてはなりません。」と言い、死んだ妻に会う術を教えてくれた。

男はすぐその通りにすると、妻に会うことができた。そこで妻と話し、生きていた時と変わらない愛情を確かめ合った。

やがて暁を告げる太鼓の音が聞こえた。夫は後ろ髪を引かれる思いであったが、留まる訳にはいかず、出口から去ろうとした時、着物の裾が扉に挟まれた。そこで振りちぎって帰った。

それから一年経ってこの男が亡くなり、家族の者が妻を合葬しようとして墓を開けた所、棺には夫の着物の裾が挟まっていた。

これは…恋愛というより、ホラーに近いですね💦
これは、1・2の話のように生き返ったのではなく、死んだ人に会いに行く話なんですね💡

生き返らなくても、死後の世界に行ったり、幽霊になった人に会うというのも、現代の創作物あるあるですね。

「BLEACH」は死後の世界?が出てきますし、「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」ではヒロインが幽霊になって出てきますね。

以上、恋愛×ファンタジーという視点から、漢文の面白い話を紹介しましたが、いかがだったでしょうか?

どれも、現代の創作物と似た所があって読みやすかったです。でもそれだけじゃなく、独特な部分もあって、楽しめました!


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