論語(孔子)の道徳にまつわる名言を紹介! 読んで実践すれば人間関係が良好に? 7選

1、外面ばかり取り繕う人は中身がペラペラ? 巧言令色、鮮し仁

【現代語訳】
言葉が巧みで外面を飾って人に媚びへつらう人間は、仁(=まごころ)が少ない。

【原文】
子曰、巧言令色、鮮矣仁。

【書き下し】
巧言令色(こうげんれいしょく)、鮮し仁。

【解説】

・外面(=言葉や容姿)より内面(=人格や優しさ)を重視すべきという言葉。

・あなたの周りに、「ごますりだけは上手いけど、人格や実力は大したことのない人物」はいますか?今も昔もそのような人は一定数います。アニメだと「どらえもん」のスネ夫のような人です。孔子は口ばかりうまく中身が伴わない人を批判的に捉えます。

・人はついつい目に見えて分かりやすい部分(外見・言葉)のみに重点を置きますが、それは本当に正しいのでしょうか?「人は見た目が9割」なんて言葉もありますが、そもそも人を外見のみで判断すること自体に問題があるのかもしれません。(一方、「中身と外見はリンクする」という考え方もあります。)

・言葉遣いや見た目を磨くことが悪いことではありませんが、人格を磨くことをおろそかにしていませんか?外見は中身を伴ってこそ輝くものでは?

2、「自分はどれだけ努力しても認められない」という考え方は視野が狭い? 人の己を知らざるを患えず、人を知らざるを患う

【現代語訳】
先生がおっしゃるには、「他人が己(の価値)を知らないのを憂うのではなく、他人(の価値)を知らないことを憂う(べきである)。」と。

【原文】
子曰、不患人之不己知、患己不知人也。

【書き下し】
人の己を知らざるを患えず、人を知らざるを患う。

【解説】

・あなたは、「どうして私の頑張りを誰も認めてくれないの?」と考えたことがありますか?そのような人は多いのではないでしょうか。しかし、それは本当に周りより努力した結果起こったことなのだでしょうか?視野が狭くなって独りよがりになっていませんか?
→自分の頑張りを認めて欲しい気持ちが強すぎて、他者の気遣いや頑張りを見つけて評価できていないことがないですか?人は視野が狭くなり、自分のことばかりを見てしまうことがあります。

・自分が周りに認められたいのなら、まずは自分が周りの実力や努力を認める必要があるのでは?

3、自分がされたくないことを他者にしない! 己の欲せざる所、人に施す勿れ 

【現代語訳】
子貢が孔子に質問した。「死ぬまで行うべきことを一言で表すなら、どのように表せますか?」と。孔子はこう答えた。「それは「(じょ)」だね。自分がされたくないことを他者にしないようにすることだ。」と。

【原文】
子貢問曰、「有一言而可以終身行之者乎。」子曰、「其恕乎。己所不欲、勿施於人。」

【書き下し】
子貢 問いて曰く、「一言にして以て終身 之を行うべき者有るか。」と。子曰く、「其れ恕か。己の欲せざる所、人に施すこと勿れ。」と。

【解説】
・非常にシンプルながらも実践が難しい内容の言葉。あなたは、「自分がされたくないことを他者に」してしまった経験はありますか?機嫌が悪くて八つ当たりしたり、愚痴を言ったり、傷付けたり、他者からの優しさに感謝しなかったり…大概の人はあるのではないでしょうか。

・中々完璧に行うのは難しいですが、常に心がけておくと、少しは自分がされたくないことを他人にしてしまう機会が減るのでは?

4、優しい人には必ず味方が現れる! 徳は孤ならず

【現代語訳】
先生がおっしゃるには、「道徳的な人物は孤立することがない。必ず理解者や協力者が現れるものである。」と。

【原文】
子曰。徳不孤。必有鄰。

【書き下し】
徳は孤ならず。必ず隣(となり)あり。

【解説】
・正論を吐く人間や道徳的な人間は、しばしば「偽善者」「自己中」のように批判されて孤立することがありますが、恐らく孔子はこのような背景を踏まえ、あえて「道徳的な人間は孤立しない!」と述べた可能性があります。

・今も昔も正論がまかり通らず、ズルい人間が幅をきかせることがあります。しかし一方で、分かってくれる人は分かってくれるはずです。独善的になるのは避けるべきですが、自分の正義や道徳心を貫くことも大切です。

5、立派な人は調和はするが迎合はしない! 君子は和して同ぜず

【現代語訳】
先生がおっしゃるには、「立派な人物は、調和するが迎合はしない。未熟な人物は、迎合はするが調和はしない。」と。

【原文】
子曰、「君子和而不同、小人同而不和。」

【書き下し】
子曰く、「君子は和して同ぜず、小人は同じて和せず。」と。

【解説】

・主体性を持てず、他者の言うことに何でも賛成する態度が「同(迎合)」であり、主体性を持って自分の意見を述べつつ、別の意見ともすりあわせて協調するのが「和(調和)」である。

・あなたは、親や先生、友人、恋人、上司の意見に迎合していませんか?特に立場が上の人に対しては、迎合せざるを得ない場面が出てくると思います。ただし少しでも相手の言い分をしっかりと聴いた上で話し合い、調和する姿勢が必要なのかもしれません。

6、人間関係で大切な5つのこととは? 能く五つの者を天下に行なうを仁と為す

【現代語訳】
子張(しちょう)が仁について尋ねた。 孔子がおっしゃるには、「五つのことを世の中で行うことができたら、 仁と言える。」と。(さらに孔子に五者について)お訊ねすると、(孔子がおっしゃるには、)「礼儀正しく丁寧であること、大らかなこと、 誠のあること、 気が利くことと恵み深いことだ。 礼儀正しく丁寧であれば侮られず、 おおらかであれば人望が得られ、 誠実であれば人から頼りにされ、 気が利けば仕事ができ、 恵み深ければ巧く人が使えるものだ。」と。

【原文】
子張問仁於孔子。孔子対曰、「能行五者於天下爲仁矣。」「請問之。」曰、「恭・寬・信・敏・恵。恭則不侮、寬則得衆、信則人任焉、敏則有功、恵則足以使人。」

【書き下し】
子張、仁を孔子に問う。孔子曰く、「能く五つの者を天下に行なうを仁と為す。」「之を請い問う。」曰く、「恭・寛・信・敏・恵なり。恭なれば則ち侮られず、寛なれば則ち衆を得、信なれば則ち人任じ、敏なれば則ち功あり、恵なれば則ち以て人を使うに足る。」と。

【解説】
・仁(=まごころ)とは、「恭(=礼儀正しく丁寧であること)・寬(=大らかなこと)・信(=誠実であること)・敏(=気が利くこと)・恵(=恵み深いこと)」であるという言葉。

・どれも現代でも大切にされている要素か。

7、親への親愛の情が優しさの根本! 孝弟なる者は、其れ仁の本為るか

【現代語訳】
有子(ゆうし)(孔子の弟子の一人)がおっしゃるには、「人となりが「孝弟(こうてい。孝は父母によく仕えること、弟は良く年長の兄弟に仕えること)」である人物は、殆ど目上の人に逆らわない。目上の人に逆らうことを好まない(者の中で)反乱を起こしたものはいない。君子とは、物事の根本を大切にしている人である。根本が確立すると道(正しい生き方)が分かる。「孝弟」は「仁」を得るための根本である。

【原文】

有子曰、「其人為也、孝弟而好犯上者、鮮矣。不好犯上而好作乱者、未之有也。君子務本、本立而道生、孝弟也者、其為仁之本与。」

【書き下し】
有子曰く、「其の人と為りや孝弟にして、上を犯すを好む者は鮮(すく)なし。上を犯すことを好まずして、乱を作(おこ)すを好む者は、未だ之れ有らざるなり。君子は本を務む。本立ちて道生ず。孝弟なる者は、其れ仁の本為るか。」と。

【解説】

・まずは親へ孝行を尽くすことが道徳の出発点だと認識している。

・この発言からは、全ての人間がまず孝(父母によく仕えること=家族道徳)を身に付け、それを次第に他の人間関係にも広げていけば、世の中は平和になる、という考え方を読み取ることができる。

・逆に、現代において犯罪を行う未成年は、家庭に問題があるケースが多いので、この点では説得力があるか…

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